仏像彫刻教室 東京 微笑庵

仏像彫刻教室 東京・阿佐ヶ谷

仏像彫刻教室 東京 微笑庵

ご挨拶

増山白舟

微笑庵には二つの側面があります。一つは仏像彫刻道場。道場とは、彫ることのできる人を育てていく所。私自身を含め、仏像彫刻を通して、一個の人間としてきちんと生きていくことのできる人格を築き、引き上げ続けていく事を求めていく場所です。そして、もう一つは仏像彫刻教室です。

仏像彫刻教室とは、その名の通り、仏像彫刻をお教えする場所。一番の基本はそこに仏という概念を持ち込まないという事です。仏とは、一人一人の心の問題、何を信じるのか、どうとらえるのか、そこに他の人間が踏み込む余地はありません。「これは私の仏様です。」と言われたら、誰にも、「それは違うよ」という権利はないのです。どんな形であったとしても『私の仏』と言われたら、もう、手も足もでません。でも、『仏像彫刻』となれば話は全く違います。それは、仏像という彫刻であり、人体であり、様式であり、技術です。引いていく造形としての彫刻、その考え方、方法、手順を理解する事。人体を骨格を基本とした、面、量、動きの方向性でとらえていく事。仏像という様式を学ぶ事。彫刻刀を中心としたいろいろな道具に習熟する事。学ぶべきことは膨大です。

従来仏像彫刻の学び方の多くは、「真似る」であったように思います。先生が彫ってくれたもの、あるいは見本を見て彫る、写真を見て彫る。なんとなく形は出来上がる、でも、いつまでたっても、「これでいいのだ」、という実感がわかない。でも、どうしたらいいのかわからない・・・。本気で彫りたいと思えば思うほどジレンマに陥ったのではないでしょうか。

『形』とは本来非常にシンプルなものであり、そこに至る過程は実に合理的です。きちんと手順を踏みさえすれば、誰でも出すことができます。もちろん簡単ではありません。習い始めの頃は「こんなに細かい事を言われて、めんどくさい」と感じるかもしれません。でも、仏像彫刻は、引いていく造形、足すことができない以上、確実に要らないところのみを取り除いていかなければ求める姿に到達することはできないのです。真似ても形は出てきません。多くの場合試行錯誤しているうちに必要なところがなくなってしまっているからです。必要な所のみをとる、それは理解して、ここが要らないと見極めがつかなければ出来ない事なのです。でも、どうしたらその見極めがつくのでしょうか?それを理解してもらうために、一人一人の能力に応じて可能な限り説明をするようにしています。どう考えるのか、どのような見方をするのか、どのように道具を使うのか。それは途方もなく時間のかかる作業です。でも、きっと、わかっていく楽しさを実感してもらえる事と思います。

教室では仏像彫刻の醍醐味を少しでも伝えられればと思いつつ、私もまた、3時間、『今』『此処』のご縁をいただいた皆さんとともに、かけがえのない充実した時間を満喫しています。        

微笑庵
仏師 増山白舟

仏像彫刻教室 東京 「微笑庵」
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